お正月や特別な機会に食べる事が多い数の子ですが、自分で調理するときには結構手間のかかるものですよね。
贈られてきたりスーパーで売っているものは通常は塩漬けされた状態ですので、塩抜き作業がかかせませんし、薄皮もあるので剥かないと不格好です。
でも子宝や子孫繁栄の意味がある縁起物ですので、せっかくなら丁寧に調理したものを、家族や親しい友人と楽しく食べたいですよね。
今回は食べる前の手間、「数の子の薄皮」をしっかり剥く方法と、「いっそ剥かくても良いかな?」などの疑問にお答えしたいと思います。
数の子の薄皮の簡単な剥き方とコツとは?
先ほど数の子はまず塩抜きしないと食べられないと紹介しましたが、「まず塩抜きって何をするの?」と思う方も多いと思いますので、ここで塩抜きの方法を紹介します。
◎数の子の塩抜き方法
―材料―
・塩漬けの数の子
・塩
―やり方―
1.食塩水を作ります。
(目安は水1リットルに小さじ1程度の食塩を入れると
丁度よい塩分濃度になります)
2.数の子約200グラムを1に浸します。
3. 5~6時間経ったら、浮いてくる数の子の薄皮を丁寧にはがします。
4.味見をしつつ、1~2の作業を2、3回繰り返します
以上です。
鮮度を保つために、食塩水はできれば冷水にするとさらに美味しくできあがりますよ。
この塩抜きがしっかりできていれば、大体はその作業中に綺麗に剥けるものです。
その工程の動画をご覧ください。
結構自然に剥けていますよね。
薄皮を剥くタイミングは上記のやり方の「3」の時ですが、動画のように数の子のくぼんでいる側に親指の腹を当てて全体をこするように剥いていきます。
ちなみにキッチン手袋やキッチンペーパーでこすっても良いですが、感覚が分かりにくくなるのでなるべくなら直接指で触れてこすりましょう。
もし途中で皮が切れてしまってうまくいかない・・・という場合は、一度薄皮たちを端っこに集めてから一気に剥くと、身がちぎれたりすることもなくするっと剥きやすいですよ。
また、皮の切れ目やおうとつがある箇所などのこすりにくい部分がある場合は、つまようじなどを使用してもOKですよ。
数の子の薄皮を取らないとどうなる?食べられるの?
薄皮をとるのもひと手間なので、「薄皮をとるのはやっぱり面倒だな」「皮を残したままじゃダメなの?」と思いますよね。
でも皮を残したままにしてしまうと、いざ食べたときに口に残ってしまいますし、見た目にも良くわかるので手抜きしたみたいであまりおすすめできません。
家族ならまだ「食べる時にとってね!」で済むかも知れませんが(経験者ですがそれでも非難されます)。
もし口うるさい親戚やママ友に振る舞うときは、すぐ指摘されそうなポイントですので処理しておいた方が賢明です。
時間がなくて少しだけの手抜きのつもりが、後々までネタにされてはかないません(こちらも経験者です)。
まとめ
いかがだったでしょうか。
数の子の薄皮は塩漬けされたものをいきなり剥こうとしても漬けられて硬くなっている分、ほぼ皮はとれず、無理やりとろうとするとボロボロになってしまってまず上手くはいきません。
しっかりと塩抜き作業をして、薄皮の方から剥がれて浮いてきたときが一番のチャンスなので、優しくこするように剥いてあげてくださいね。
上手くいくと一思いにするりと剥けますので、むしろ面白い作業になってきますよ。
塩漬けされた状態の時に、薄皮が均等に張っている状態の数の子は「丁寧に塩漬けされた良質なもの」という証拠でもあるので、あまり敬遠せずに塩抜き・薄皮むき作業に取り組んでみてくださいね。