寒い日が続いていますね。
この季節は、空気も乾燥しますから、風邪やインフルエンザなど感染症が増加します。
その中でも要注意なのが「溶連菌感染症」です。
溶連菌感染症は、主に乳幼児が感染、発症します。
体力が低い子供に多い病気ですから、うっかりすると大変ですね。
しっかりした知識を持つことがお子さんを病気から守るためには大切です。
そこで、昨年の私の体験をお話しますので、参考にしてみて下さい。
溶連菌で喉が痛い時ってどんな状態なの?
冬休み前のある日。
娘が咽の痛いと言ってきました。
風邪かな?と思って、病院に連れていくと「溶連菌感染症」と診断させました。
「え!溶連菌感染症!?」と、慌てている私に、
先生は優しく「大丈夫ですよ。結構、子供さんには多く見られる感染症ですから。
ちゃんと治療薬もありますから、安心してください」と言って下さいました。
「溶連菌感染症」は、主に乳児とか幼児がかかる病気なんです。
大体、日本では子供の3割が保菌しているんですよ。
つまり、感染していても発症しない(無症状病原体保有者)子供も多いんです。
喉の痛みは「急性咽頭炎」といって、通常の風邪よりも熱が高く、
喉の粘膜が赤く腫れて痛みがひどいのが特徴なんです。
発疹や舌の表面に赤いブツブツができるんですが、これを「苺舌(いちごじた)」って言うんですよ。
あと、舌の皮が剥がれるなど、さまざまな症状が現われます。
ひどくなると扁桃腺が腫れて膿が溜まったりしますが、今回はそこまではひどくないので大丈夫ですよ。
早めに気が付いてよかったですね。
溶連菌での喉の痛みを抑える方法は?
溶連菌感染症は、喉の痛みだけではありませんから、風邪のときの喉の痛みように
、市販の薬を塗って治すことは難しいです。
医師の処方する抗生物質を飲まないと、のちのち症状が重くなってしまいますから、
必ず病院で治療を受けてください。
「溶連菌感染症」はウイルス性の風邪ではないので、
安静に寝ていれば治るというものではありません。
細菌性の場合は、抗生物質で菌を退治するしかありませんからね。
ですから、早めに病院で抗生物質による治療を受けないと、合併症をおこす恐れがあります。
気を付けてください。
抗生物質が効いてくると、2~3日で治り始めます。
ここで油断して薬を途中でやめてしまう患者さんもいるんですが、
また、溶連菌が増殖して合併症(急性糸球体炎やリウマチ熱など)を引き起こしますからね。
完治までは油断せずしっかり飲んで下さい。
くどいですが、症状が治まったからといって油断せず、私が良いというまでは、
薬をやめないでしっかり飲んでくださいよ。
せっかく良くなってきても、また溶連菌が増殖して症状が悪化してしまいますからね。
一、症状が悪化して合併症の急性肝炎を引き起こすと、数か月間も入院しなければならなくなりますから十分に注意してくださいね。
溶連菌には20種類以上お同類の菌がいると言われています。
ですから、掛かりやすい子供は何度も感染してしまうことがありますから、喉の痛みだけでなくさきほどの症状が出ていないか、出ていたら直ぐに受診してください。
溶連菌感染症と診断されたら、保育園は2から3日お休みしたほうがいいですね。
他の子供に感染してはいけませんから。
ただ、薬を飲んでいても喉の痛みがすぐによくなるわけではりませんよね。
その場合は、風邪で喉が痛いときと同じような対応をすることで
痛みを和らげることができますのでやってみてくださいね。
たとえば、こまめにうがいをしたり
こまめに水分をとってのどを潤しておくとか、はちみつ湯をのむ、だとか
のど飴なんかも有効ですよ。
まとめ
溶連菌の主な感染経路は咳やくしゃみ、鼻水による「飛沫感染」です。
「無症状病原体保有者」もいますので、、保育園などでは、できるだけマスクを着用し、
手洗いやうがいなどを徹底しましょう。
時々、お子さんのおでこに手を当てて熱を観たり、喉をみてあげるのも
早期発見のために大切なことですね。
溶連菌は子供だけではなく、大人でも体力が落ちているときは発症するそうです。
もし、家族が感染してしまったら、同じコップや食器を使うことは避けてください。
家族への感染予防には、抗生物質を服用しておくといいそうです。
子供の症状が落ち着ちつくまで、服用すれば大丈夫です。
溶連菌は、医師の指示に従ってしっかり抗生物質を飲めば治ります。
激しい喉の痛みが続いたり、手足に発疹が出た場合は要注意です。