溶連菌は、溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌が原因の感染症です。
感染者は15歳以下の子供がほとんどと言われる病気ですが、
免疫が弱っている時であれば大人であっても感染する危険が
ありますので注意が必要です。
我が子が溶連菌にかかってしまった場合、保育園は何日くらい
お休みになってしまうのでしょうか?
登園できる目安は何日くらいなのでしょうか?
溶連菌はどうやって感染するの?症状は?
溶連菌は、主に感染者の咳やくしゃみによって感染する
飛沫感染で人から人へうつっていきます。
排泄物にも菌が含まれますので、赤ちゃんがオムツにウンチをしたのを
片づけたり、嘔吐した後の掃除をしたりする際に大人にも
感染する可能性があります。
また、経口感染もありますので、
食器やバスタオルの共有でもうつることがあります。
「冬はインフルエンザやノロウイルス」「夏は手足口病」と、
季節により流行しやすい感染症がありますが、溶連菌の場合は
一年中感染する可能性があるので少し厄介です。
症状によっては軽い場合もあり、「ただの風邪」と診断されて
いつの間にか治るケースもあるのですが、大体の場合は
高熱や嘔吐、強い喉の痛みなどの辛い症状が出ます。
また、顔やわきの下など、皮膚の柔らかい場所にはかゆみを伴う
発疹ができることもあり、そうすると塗り薬の使う必要が出てきます。
身体なら塗り薬という手がありますが、これが
口腔内や舌にできてしまうと食事の際に痛みを伴うので
飲食を嫌がるケースも多いです。
そのため、スープやゼリーなど、
のど越しの良い食事を与えるなど、食事に関する工夫も
必要になってきます。
溶連菌は保育園だと何日休む必要があるの?
溶連菌は学校保健安全法での決まりにより、病院へかかった日と
その翌日は登園できないことになっています。
ただし病院で抗生物質を処方してもらい飲むことで、1日ほどで感染力は
かなり弱まりますので長期間登園できないことはありません。
一つ注意したいのは発疹がみられる時。この場合は目立たなく
なるまでは自宅で様子を見た方が無難です。
その他、子供の体力面や体調、機嫌は良いか?をよく観察し、3日前後は
ゆっくり休ませてあげるようにしてください。
その間は大人も感染することのないよう、マスクで口を覆い、こまめに
手洗いや手の消毒をしながら看病にあたってくださいね。
溶連菌で保育園はいつから?登園許可証は必要?
溶連菌は、感染力は非常に強いものの抗生物質を使用することで
その力はほぼ1日以内に弱まります。
ですので、保育園から
特別の要望が無い限りは登園許可証を発行する必要はありません。
ただ、あくまでも感染症で、特に小さな子供や妊婦さんが
感染することで重篤な事態にもなる危険な病気に変わりは
ありませんので、保護者の見極めが大切になってきます。
「見極めって言われても自信ないなぁ」「症状が治まって機嫌も
よさそうにしてるけど、本当に登園させて良いの?」と、
自分で悩む場合には病院の先生や保育園に相談してみるのも
良いでしょう。
ちなみに、私の子どもが通っている保育園では
3~5日お休みで、登園には許可証の提出が必要です。
また、見た目のブツブツがなくなり、
喉の痛みもなくなって普通に食事ができる状態になってから
登園するように言われていました。
1日たって感染力がなくなっても
喉が痛くて給食が食べられない状態で登園しないでね、って感じでした。
まとめ
溶連菌と聞くと「怖い感染症だ」と怯えてしまうママも
多いと思いますが、早い発見・抗生物質の服用により、
症状が軽いうちに完治に持ち込むことも十分可能な
病気ですのでそこまで恐れる必要はありません。
子供が調子悪そうにしていたら、「熱や発疹はないか?」
「食欲はあるか?」など、溶連菌と疑われる症状が
出ていないかをよく観察し、早めに病院を受診するようにしてください。
また、看病中はママも疲れがたまりがちです。
そうなると免疫が落ちてしまいますので、「子供が
元気になったのに私が感染してダウン・・・」とならないよう、
大人の感染予防もしっかりと力を入れてくださいね。