年末調整の季節になると早く手続きしなくちゃ!と、
年末なのにさらに焦ってしまいます。
会社勤めならば職場に用紙を出すだけなのですが、
控除があると記入箇所が増えたり証明するものが
別途必要だったりと手間が多いですよね。
私も毎年、生命保険の控除をしているので、
生命保険会社から送られてくる証明書が届くと、
なくさないようにすぐ職場に持って行って準備しています。
控除といえば色々な種類がありますが、
一覧にある「寡婦控除」とは何なのか?還付金額はどれくらい?
など、くわしく紹介したいと思います。
年末調整の寡婦控除の書き方と特別寡婦控除との違いは?
そもそも寡婦は「かふ」と読み、女性が対象です。
ちなみに男性側の場合は「寡夫」と書きますが、
読み方は同じく「かふ」です。
この控除は結婚後に夫と離婚または死別し、
現在独身状態など、大きく分けて下の3パターンの場合に該当します。
結婚後というところがポイントなので、未婚や
事実婚では該当しません。
- 夫と離婚または死別、または夫が行方不明で、
子供などの家族を扶養している。かつ所得が500万円以下。 - 夫と離婚または死別、または夫が行方不明で、
子供などの家族を扶養している。かつ所得が500万円以上。 - 夫と死別し、子供などの扶養親族はいない。かつ所得が500万以下。
このうち、1に該当する場合は「特別寡婦控除」
2と3が「寡婦控除」となります。
所得で違いが出てくる訳ですが、
この2つの違いは控除額のみです。
「特別寡婦控除」は35万円で、「寡婦控除」は27万円となります。
ただし子供がアルバイトなどで年間38万円以上稼いでいると
対象外となるので注意してください。
私も学生時代はよくアルバイトをしていましたが、
週2、3日働いて月5万円くらいは稼いでいたので、
けっこう簡単にアウトなんだなと思いました。
子供は子供でそれを家庭に入れるわけではなく、
部活動で必要なものを買ったり友達と遊びに行ったりと
付き合いもあるので、
この金額はもう少し緩和されないのかな?という個人的な疑問は残りますが、
小さいお子様を扶養している場合はまた大変なことも多いので、
是非利用して欲しい制度です。
ちなみに離婚後に元夫から慰謝料や養育費の
支払いがある場合も、自分が実際に稼いだ「所得」とは異なるので
基本的に控除可能です。
が、養育費については、それを支払っている
事により元夫と子供は生計を共にしているとみなされ、
年末調整でも元夫の方が子供の扶養控除を
申請することができるようになり、
そうなると元妻は寡婦の対象外となってしまいます。
(子供が自分ではなく夫の扶養家族とみなされるため)
ここも注意が必要と、覚えておいてくださいね。
年末調整の用紙ですが、「扶養控除等(異動)申告書」に
寡婦控除の記入欄があるので
・控除理由(離婚・死別・生死不明のどれか)
・子供の名前と来年の収入の見込み(小さいお子様なら0でOK)
・自分の所得の見込み(所得500万円以下に該当する場合)」
を記入して速やかに提出しましょう。
年末調整で寡婦控除の還付金の計算方法とは?
「特別寡婦控除」は35万円で、「寡婦控除」は27万円と、
先ほど紹介しましたが、実際に還付金はどれくらいなのか?
と気になる人も多いと思います。
ですが還付金はこの場合はいくらです!
と一概に言えず、
個々の所得はもちろんのこと、
寡婦控除以外の控除(扶養控除、医療費控除、住宅ローン控除など)が
どれくらい適用されるかと
その金額によっても千差万別で
計算方法も微妙に変わってきてしまいます。
なので、自分場合はどうなのか?と知りたい方は
今はインターネットで「年末調整 控除計算」「還付金 計算」と検索すると
優秀な計算ツールがいくつも紹介されているので是非利用してみてください。
必要箇所を入力するだけで
年末調整の還付金を自動で試算してくれます。
入力の際には自分の給与明細や、控除額の証明書や領収書を
まとめて用意して、一回で済むようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ちなみに私の場合は毎年「生命保険控除」を申請していますが
こちらの控除額は最大でも少なめの5万円です。
還付も微々たるものなのですが
それでもしっかりともらえる金額は確保したいという思いでいます。
寡婦控除や特別寡婦控除は条件はありますが、
適用されれば一定の金額が還付金として戻ってくるので、
手続きを面倒くさがらずにしっかりと申請する意味はあると思いますよ。