秋が旬のさつまいも。
食べるのが楽しみだったのに、切ってみると切り口が白くなっていて
不安になることってありませんか?
この記事では、さつまいもの切り口や中が白くなっているときの、腐敗の判断や真相についてまとめます。
さつまいもの切り口や中が白いのって何?
さつまいもをカットすると、皮の近くから白いミルクのような汁がにじみでてくることってありませんか?
「なんだこの汁…」って不安になりますよね?
ベトベトしていて、洗ってもなかなか落ちない不思議な汁です。
実はさつまいもから出てくるこの白い液は
ヤラピンと呼ばれる物質です。
カビてるの?腐ってるの?っと思われがちですが
ヤラピンは、
もともとさつまいもに含まれている成分で、食べても身体に害はありません。
穏やかに作用する下剤のような効果があるそうです。
さつまいもは食物繊維が豊富だから、便秘解消になるよ~
なんていわれますけど、食物繊維だけでなく、ヤラピンによる効果もあるってわけなのです。
この白い液が出てくるさつまいもは
糖度も高くてホクホクと美味しいさつまいもだと言われています^^
腐ったさつまいもの見分け方
サツマイモの切り口が白くなっているからといって、腐っているわけではありません。
先に説明したように、あの白さや白い汁はヤラピンなので、食べても問題はありません。
ただ、本当に腐っている場合もあるので、その場合は注意してくださいね。
サツマイモが腐っていると、
- カビ臭く、酸味がかかった臭いがする
- ハリがなく柔らかくなっている
- 水分がなくシワシワになっている
- ぬるぬるしている
このような状態になります。
黒く変色している場合
サツマイモを切って断面が黒くなっている場合は
黒い部分を取り除いて他の部分は食べても大丈夫です。
黒くなっているのは、寒すぎる場所に保存したことによる低温障害が原因。
さつまいもは5°以下で保存しないのが基本です。
冷蔵庫でむき出しの状態で保存しているとなりやすいですね。
できるだけ冷蔵庫には入れず、20℃以下で保存しましょう。
冷蔵庫に入れる場合は、新聞紙に包むなどの対策をしておきましょう。
切ってしばらくしてから茶色に変色した場合
サツマイモを切ってすぐは黄色みがかった白い色をしていたのに、
しばらくすると茶色に変色してしまったもの。
これは、食べても問題ありません。
空気に触れて酸化している状態で、リンゴやなすでもおこる現象です。
食べてもいいですが、気になる場合は薄く削ぎ落してから食べるといいでしょう。
変色を予防するためにも、切ったあとにしばらく水につけておき、あく抜きをするといいです。
水が白く濁ったら水を変えるという作業を2,3回繰り返します。
調理中に緑に変色した場合
最初は大丈夫だったさつまいもの色が、調理をしているうちに緑色っぽく色が変わることがあります。
これはさつまいもに含まれているクロロゲン酸という成分にようるもの。
見た目は気になりますが食べても害はありません。
ただ、長期間冷蔵庫に保管していると本当に緑色に変色して腐っている場合もあるので
注意してくださいね。
切ったらオレンジやピンク色をしている場合
さつまいもを切った断面がオレンジ色やピンク色のような場合。
これはサツマイモの品種によるものなので安心して大丈夫です。
一般的なさつまいもは切った断面が白色から薄黄色だと思いますが、安納芋などは色が濃いのが特徴です。
また、中が紫色のムラサキ芋も、沖縄土産などとしてよく知られています。
まとめ
さつまいもの切り口が白いのは、美味しいさつまいもである証拠のヤラピンと呼ばれる成分によるものということで、安心できたのではないでしょうか。
サツマイモは品種によってもともとの色が違うもの多く、また、調理の過程で変色することがあるので、食べてもいいのか不安になることも多いと思います。
今回は、判断できる目安も紹介しましたので、是非参考にしてみてくださいね。