介護の仕事をしていると
ある時期になると感染症が流行りだしますよね。
インフルエンザやノロウィルス…
高齢者施設で流行するとどんどん広がって大変なことになってしまいます。
でも人手不足の介護業界で
もし介護職員が感染性胃腸炎にでもかかってしまうと
どうなるのでしょうか。
感染を広げないために出勤停止になるっていっても何日休めるの?
どうしても人が足りない場合は出勤してもいいの?
なんてお悩みではありませんか?
胃腸炎ってつらいですよね。
なんとなくお腹が張るなぁと思ったら突然下痢と嘔吐。
さらには熱が出た!病院に行ってみたら胃腸炎でした!
こんな経験ないですか?
症状が落ち着くまでは食べたり飲んだりしても
すぐに吐いてしまったり、下痢をしたりと大変です。
時には入院しなければならない場合もあります。
胃腸炎の中でも周りにうつる可能性があるものを
感染性胃腸炎といいます。
この感染性胃腸炎にかかると
感染が広まる可能性があるため
自宅もしくは病院で安静にしなければなりません。
特に介護職などの人と接する機会が多い職業の場合は
集団感染を予防するために「出勤停止」を命じられることもあると思います。
でも有給がないから休みたくないという人もいると思います。
では感染性胃腸炎になったら
どの程度休みが必要なのか説明していきます。
感染性胃腸炎で仕事が介護職だと何日間出勤停止になるの?
結論から言うと感染性胃腸炎になったとき
に出勤停止をしなければいけないという法律はありません。
ですので出勤停止という措置をとっている職場は
その職場の規定によって何日間出勤停止しなければならないか決まってきます。
これは就業規則に書いているので一度見ておくと良いと思います。
また、就業規則に書いていない場合は
出勤停止する義務はないということになります。
感染性胃腸炎の代表的なものにはノロウィルスがあります。
これは聞いたことがある人が多いですよね。
ノロウィルスは牡蠣(カキ)などの二枚貝を食べて
発症することが多い胃腸炎です。
大体の胃腸炎は症状が出てから1~2日程度で
回復すると言われていますが
場合によっては1週間近く続くこともあります。
症状が出ているうちは
周りへうつす可能性が高いので出勤しない方が良いでしょう。
感染性胃腸炎だけど仕事が休めない場合は出勤してもいいの?
でもどうしても休みたくない、人出不足で休めない
という人もいるでしょう。
私個人の意見としてはそれでも仕事を休むことをおススメします。
なぜなら感染性胃腸炎は感染力が強いので
集団感染しやすい病気です。
もし自分が原因で職場で集団感染してしまっては
会社全体に大きなダメージとなってしまいます。
特に介護職などは患者さんと関わることが多いです。
患者さんはただでさえ他の病気で
免疫力が低下している可能性があるのに
もし感染してしまった場合は致命傷にもなりかねます。
自分が原因でと考えるとちょっとこわいですよね。
それでも休めないという人には
ちょっとした裏技をご紹介します。
感染性胃腸炎の感染経路は主に接触感染です。
接触感染というのは病原体を含む汚物や
嘔吐物を介して口から摂取することで感染することを言います。
簡単に言うと汚れた手でドアノブを触って
そのドアノブを別の人が触って
それが口の中に入ってうつるということです。
なのでこれさえ防げば感染はしないということになります。
もし感染性胃腸炎にかかっても
仕事に行かなければならない場合は
自分を含め身の回りの消毒を徹底します。
具体的な方法としては手洗いやうがいは
こまめに行ってください。
特に手洗いは石鹸やハンドソープを使って
1分以上時間をかけて洗ってください。
それから手が触れやすいところを消毒します。
ドアノブや蛇口、スマホやパソコンなどを
消毒液を使って拭いてください。
消毒液というのはアルコールではだめです。
なぜかというと感染性胃腸炎の代表的なノロウイルスは
アルコールでは死にません。
“次亜塩素酸ナトリウム”という消毒液を使用します。
あまり聞きなれない名前ですが身近なものでは
「ハイター」がこれに該当します。
この二つを徹底的にやれば周囲への感染は
大幅に防ぐことができます。
もしどうしても休めないという方は試してみてください。
関連:感染性胃腸炎になった大人の治療期間と絶対安静期間のまとめ
まとめ
感染性胃腸炎で仕事が介護職の場合は
休みの期間に決まりはありません。
就業規則に従いましょう。
どうしても休めない場合は
手洗いうがいや身の回りの消毒を徹底してください。